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転生先が少女漫画の白豚令嬢だった 4

 

ようやくリカルドとの婚約を認められ、心も体重も安定してきたブリトニー。これで白豚令嬢の汚名返上かと思った矢先、亡命中の北の王女と遭遇する。自ら「転生者」を名乗る彼女は、前世でブリトニーが読んだ少女漫画には続編があり、このままでは北の国との全面戦争は避けられないと忠告してきて!? ダイエットは成功したけど、まだまだ前途多難みたいです!?

最大の懸案事項だった処刑フラグを回避したブリトニー。リカルドとは婚約関係に戻ったし、心のバランスとともに体重も落ち着いてきて一安心、と思ったのもつかの間、その裏ではふたたび北の国の陰謀が動き始めていた。久しぶりに王都にやってきたブリトニーを待ちうけていたのは、嫁ぎ先で不遇な扱いを受けているノーラと、「転生者」を名乗る北の王女ヴィーカで……。

ツンツンだったリカルドがこんなにイケメンになって…(ホロリ)
リカルドからのイケイケ攻勢にタジタジなブリトニーが可愛い。リュゼをはじめとした恋敵にヤキモチを焼く姿は微笑ましいものの、物語開始初期のツンデレ…というかツンツンだった頃を思い出すと見違えるように大人な貴族の好青年へと成長して、感慨深さもひとしおでした。というか作中ではブリトニー12歳から始まっていてそこから5年も経っているんですね。男子の成長がすごい……。

素直になれないアンジェラ王女とそんな彼女を理解して受け止めてくれるエミーリャ王子が少しずつ想いを寄せ合っていく姿も印象深い。唯一の懸案事項だったノーラの周辺もある意味上手いこと膿出しができたというか、実家や嫁ぎ先でのトラブルを経て一つ前向きになった彼女の姿が印象的でした。開き直って独りででも生きていく覚悟を決めた彼女だからこそ、幸せになってほしい。

北の国の王女の正体とは──いよいよ明かされる世界の謎。
ノーラの嫁ぎ先での問題、北の国の王女ヴィーカとの出会いにより浮かび上がってくる、この世界の未来たる少女漫画の「第二部」以降の話と世界の成立にまつわる謎。阿片の流行や武器の輸出など、国全体が不穏な気配に少しずつ蝕まれていくような展開が不気味で重苦しい。今巻は特に誰が味方で誰が敵なのかわからない展開が多くてハラハラしっぱなし。

自らの境遇を嘆いて奪い取ろうと足掻くヴィーカと、自らの境遇を少しずつ受け入れ共存することで新たな未来を切り開いていったブリトニーの対比が印象的でしたが、それにしても序盤の繊維談義といい中盤以降の阿片の話といいブリトニーの前世知識が普通に専門的すぎて戸惑う。やはり転生令嬢たるもの専門知識の2つや3つ趣味で持っててなんぼなんでしょうか…繊維の知識とか明らかにちょっとお洋服が好きですくらいでなんとかなるレベルじゃないと思うのですが。

チキチキ!手に汗握る体重リバウンドレース!
王の不在によって揺れる中央の国、姿を消したアンジェラ王女と彼女に全ての罪を着せようとする内通者の存在。裏切り者を牽制し、内通者を抑え、アンジェラを奪還するために実行犯を抑える──という、一連の手に汗握る展開の合間に流れるように挿入される高カロリーの姿とそれが自然に(ブリトニーの胃袋の中に)消えていく流れが秀逸すぎて全く別の意味でも手に汗握らされる。いやもうほんと自然に混入しすぎでは!?無意識ってこえーな!!

前半のエレフィス嬢のダイエットを手伝う話でもありましたが、ブリトニーはストレスを感じると無意識に暴食してしまうタイプであり、どちらかというとエレフィスのような「食べることが大好きなので太ってしまった」タイプではないんですよね。終盤ではそんな彼女の悪癖が存分に発揮されるというか、これは確かに良いこと無いし身体にも心にも良くなくてちゃんと痩せたほうが良い……。

割とこれまで肥満=悪くらいの勢いだった本作ですが、今回は食べるのが大好きなエレフィスとストレス太りのブリトニーを比較した上で「エレフィスのような人を無理に痩せさせる必要はない」という結論に持っていくのが好感度高かったです。いや、エレフィスのタイプだってやっぱその体重は明らかに健康には良くないから長い目でみたら絶対に痩せたほうが良いのだけど…。

それにしても、一度限りのネタになるのでは…と危惧していたダイエットネタがリバウンドを交えつつこんな終盤まで物語にしっかりと絡んでくるの楽しい。色々駆け込み気味の終わり方で完結編なのか?と思いましたがなろうの原作を見たらまだまだ続くようなので、続きを楽しみにしてます。


転生先が少女漫画の白豚令嬢だった 3

 

少女漫画の白豚令嬢に転生しながら、再びダイエットに成功し堅実に暮らすブリトニー。しかし社交界デビューの場で、自身を処刑に導く諸悪の根源ヒロイン・メリル(超美少女)と遭遇!彼女と距離を置こうとするも、リカルドと親しくする様子を見てモヤモヤが止まらない。そんな折、リュゼから突然「僕と婚約してみないかい?」とプロポーズされて!?(「BOOK」データベースより)

いよいよ少女漫画の本編がはじまった。婚約を取り消されたリカルドと一緒に居たいブリトニーは、マンガのあらすじ通り王都でアンジェラやノーラと共に学校に通うことに。そこで、アンジェラの妹姫にして少女漫画の主人公・メリルと出会うことになるのだが……。

そろそろ粗筋からも「白豚」要素が消えつつあるのでは…!?と勝手に心配していたのですが、途中でしっかりリバウンドしていて笑った。ダイエット要素は流石に影が薄くなってきたけど、「肥満体系のモブに転生してしまった主人公がダイエットしつつ破滅フラグを折る」という下手すると一発ネタで終わりそうな要素を3巻になってもなんだかんだと絡めつつ悪役令嬢・モブキャラ転生物としてもラブコメとしても両立させてくるの凄い。

もともとの破滅要因は既にほぼ折られているのでどうなるのかと思ったけど、なにかと形を変えながらも概ね「原作通り」に襲来するトラブルの数々に対処していくのが面白かった。外部から悪役令嬢であるアンジェラの体面を悪くしかねない状況があったりして性格が丸くなっただけでは回避しきれないトラブルが発生するのは納得の流れだし、何よりブリトニーの友人として良い方向に向かっていたはずのノーラが自らの劣等感を制御しきれずに暴走してしまう流れが印象的。アンジェラにせよブリトニーにせよそれぞれが生来持っているコンプレックスを完全に克服できたわけではなくて、自分の難儀な一面とずっと向き合いながら生きていかないんだなと思わせる展開が印象的でした。

また、他の「転生者」の登場によって「少女漫画だから」ということで済まされていたちぐはぐな世界観に肉付けがされていくのが印象的で、ただこうなると同時に「破滅フラグを阻止すれば良い」という話でもなくなってきた感じがする。彼らが世界そのものに文化的・技術的な革新を引き起こして不自然な進化を遂げさせているいるのならブリトニー達の存在には別の意味が出てくるわけで……。

などと、本編は割と真面目にファンタジーやってる中で気持ち的には両思いになったブリトニーとリカルドのやりとりが!!超可愛い!!今回は従兄弟のリュゼや王太子マーロウからの求婚みたいな展開もあり、逆ハーレムルート突入か!?の気配も感じたのですけど、ブリトニーがリュゼからの求婚で貴族としての立場と自分の気持ちの間で揺れ動く反面、しっかり気持ちはリカルドに向いているのが大変美味しかったです。新キャラのエミーリャとアンジェラ王女が物語の横で着々とフラグを積み重ねている感じにもニヤニヤするんですけど、あとはノーラに幸せになってほしいなあ。正直今回、ノーラの婚約者の掘り下げが一切なかったの不穏に感じるんですよね……。

物語としては結構巻きに入ってる感じもして、ブリトニーの少女漫画本編での処刑フラグを叩き折ってきれいに終わるのかなとも思うんだけど、一筋縄では終わらなさそうな雰囲気だよなあ。どうなるのか楽しみ。


転生先が少女漫画の白豚令嬢だった2

 

少女漫画の白豚令嬢に転生したブリトニーは、努力の甲斐あってダイエットに成功!リカルドとの婚約話も再浮上し、このまま処刑フラグを回避して人生順調かも!?―と思いきや、訪れた王都は甘い誘惑たっぷりでリバウンドの危機!!しかも自分を処刑エンドへと導く悪役王女に気に入られてしまい?糖度120%増(当社比)のダイエットラブコメ!!(「BOOK」データベースより)

ダイエットを重ねた結果、無事に40kgのダイエットに成功した──となったのもつかの間、ストレスやらなにやらであっさり20kgのリバウンドを果たしてしまったブリトニー。王都で王女主催のお茶会に出席するため、ふたたびダイエットするよう厳命されてしまって……二か月後までに、見事体重を取り戻すことができるのか!?

1巻であっさり「白豚令嬢」を返上してしまい、どうなるのかと思っていたらリバウンドが待っていた……ストレスで無意識に甘い物とか解りすぎるしとてもつらい。しかしこれ、このパターンを使えばいくらでも主題をダイエットに出来るな!?(名推理)

前巻に引き続き、元婚約者であるリカルドとの関係がもどかしくて好き……まだ自覚までには至っていないブリトニーがストレスでリバウンドしてしまうのとか、ほんと可愛すぎた。無自覚だった2人がお互いに気持ちを自覚しあって、段々ラブラブになっていくのにニヤニヤするんだけど、あっさり気持ちが通じた分、逆にどんどん外部で障害が乱立していく感凄い。というかリュゼと言いマーロウといい、これは恋愛フラグも乱立するパターンじゃないですかね!?ルーカスは別のフラグを感じるけどな!!

破滅フラグを回避するために「厄介事」には近寄らないと考えていたブリトニーが自らの生い立ちを重ねて、忌憚していた悪役王女アンジェラの孤独に共感し、寄り添っていく。並行して、記憶を取り戻す前のブリトニーも確かに自分自身なのだと受け入れていく流れがとても良かった。関わらないで済むようにしようという後ろ向きな方向性から、少しずつ「自分が関わることで良い方に変えて行けたら」と前向きになっていったのが印象的でした。

ブリトニー自身が絶妙にメインキャラではない分、転生元で読んだ少女漫画のストーリーが適度にしかネタバレしてこない感じの匙還元も良かった。少女漫画の世界観的にはむしろこれからが本番で、どうなっていくのか楽しみです。

それにしてもブリトニーと接して少しずつ良い方に変化していくアンジェラ、ちょっとプライドが高くておしゃれに敏感で友達想いって、普通に可愛いんですけど……。


転生先が少女漫画の白豚令嬢だった

 

気がついたら前世で愛読していた少女漫画の悪役令嬢のとりまき、白豚令嬢に転生していたブリトニー(80kg)。このままのルートだと悪役令嬢に全ての罪を着せられて処刑エンド!?回避するには人生やり直すしかない!「よし、ダイエットしよう!」─美形従兄や元婚約者の登場でまさかの恋愛フラグも?ぽっちゃり令嬢のダイエット★ラブコメ!! (「BOOK」データベースより)

少女漫画と美容と化粧品づくりが趣味の大学生が転生してしまった先は、好きだった少女漫画の悪役王女…の取り巻きのふくよかな令嬢ブリトニー。性格の悪さとその見た目で読者から「白豚令嬢」と呼ばれていた彼女は、物語の中では悪役王女の罪を押し付けられて処刑されている。最悪の未来を阻止するためダイエットを始めたが、これがなかなか前途多難で……!?

悪役王女の取り巻きになったから無実の罪で殺される→悪役王女は自分よりブスな女しか取り巻きに選ばない→彼女の目に止まらないために、ダイエットして美人になろう!!という感じで、一見関係なさそうな「痩せる」という目標が破滅フラグの回避と密接に結び付けられているのが面白い。デブの悪臭をなんとかするために温泉を引いたり、石鹸や化粧水を自作していくとそれが口コミで広がって家計を助ける……と他の問題の解決にも次々と繋がっていくのも楽しかった。

体型の件もあるけど、それ以上に性格が悪くて愚かだったブリトニーと周囲の関係はほぼ最悪で。甘やかしで孫をダメにする系の祖父しか味方の居ない状態から、少しずつ足場を固めて周囲との関係を改善していく流れが印象的でした。最初は取り繕って「いい兄」を演じていた従兄・リュゼがどんどん本性出してくるのには笑ってしまったけど。

そしてなにより、物語のしょっぱなで婚約破棄された元婚約者・リカルドとの関係が良かった!最初は婚約破棄を逆手に「取引」という形で関係を持っていたのが、こちらが誠意を見せることで改善していって、少しずつ距離が縮まっていくのがめちゃくちゃ可愛い。最後の最後で吊り橋効果的に一気に距離が縮まるのにもにんまりしてしまった。

それでも、ブリトニーを性格と体格が歪んでいたのは元からではなく、幼い頃の家庭環境にあったというのがなんというか、本来の少女漫画での彼女の末路を考えると複雑な気持ちになる。「白豚令嬢」という単語からしてデブへの当たりがキツくて軽く敬遠していたタイトルだったんですが、読んでみたら予想以上に面白かったです。デブが悪いんじゃない……歪んだ環境がデブをうむんだ……(私もブリトニーを見習ってちょっとお外歩いて来ます)。

ところで、個人的にこの手の悪役令嬢物、割と前世の記憶を思い出した後は前世側の人格に上書きされることが多くてもう少し本来の人物の人格が残ればいいのに……みたいなこと思うんですけど、物語の途中で「寝てる間に無意識にブリトニーの身体が食べ物を求めて夜食を漁っていた」設定には笑ってしまった。心は(前世に)屈しても身体までは自由にならなかったかーーー。